ビットコインの基本
ビットコイン年表
ビットコインがこの世に誕生してから15年余り。波乱と激動に満ちたビットコインの歴史を、年表にまとめて紹介します。
2008年10月31日
サトシ・ナカモト(Satoshi Nakamoto)を名乗る謎の人物が、暗号技術のメーリングリストに「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」と題したホワイトペーパー(論文)を投稿する。
2009年01月03日
ビットコインのブロックチェーンが稼働を始める。サトシ・ナカモトがジェネシスブロック(ブロック0)をマイニングし、最初の50BTCが生成される。
2009年01月08日
サトシ・ナカモトが、ビットコインのクライアントソフト(現ビットコイン・コア)を一般公開し、誰でもビットコインを利用可能になる。
2009年01月11日
ハル・フィニー(Hal Finney)が、Twitter(現X)に「Running bitcoin」という伝説のツイートを投稿する。
2009年01月12日
サトシ・ナカモトがハル・フィニーに10BTCを送金し、ビットコインの送金(トランザクション)が行われた初めての事例となる。
2009年10月05日
初のビットコイン取引所「New Liberty Standard(ニュー・リバティー・スタンダード)」が誕生(現在は閉鎖)し、ビットコインに初めて値段が付く。取引価格はマイニングのコストを基に決められ、当初は1ドル=1,309.03BTCというレートだった。
2010年05月22日
ラズロ・ハニエツ(Laszlo Hanyecz)が、1万BTCでピザ2枚を購入する。ビットコインが支払いに使われた初の事例になる。
2010年08月15日
何者かがビットコインのバグが悪用し、1840億BTCを不正に発行する。直後にバグは修正され、不正発行されたコインは消滅した。
2011年02月09日
ビットコインの価格が1ドルを超える。
2011年04月16日
アメリカの雑誌「タイム(TIME)」が、特集記事でビットコインを取り上げる。
2011年04月18日
初のアルトコインである「ネームコイン(Namecoin/NMC)」が誕生する。
2011年04月26日
サトシ・ナカモトが「他にやることができた」というメッセージを最後に消息を絶つ。絶大な影響力を待つ発明者がいなくなったことで、ビットコインは真に分散化されたと言われる。サトシが再び姿を現すことはなく、現在に至るまで彼の正体は謎となっている。
2011年06月02日
ビットコインの価格が10ドルを超える。
2012年11月29日
ビットコインが最初の半減期を迎え、ブロック報酬が25BTCに減少する。
2013年04月01日
ビットコインの価格が100ドルを超える。
2013年11月18日
ビットコインの価格が500ドルを超える。
2013年11月30日
ビットコインの価格が1,156ドルまで急伸し、当時の史上最高値を記録する。
2014年02月07日
世界最大の取引所だった「マウントゴックス(Mt. Gox)」が、ビットコインの引き出しを停止。同社は同月28日に経営破綻し、85万BTC(当時の価格で約470億円)をハッキングで詐取されていたことが判明する。
2014年06月22日
ビットコインの開発者だったギャヴィン・アンドレセン(Gavin Andresen)が、ブロックサイズの上限を1MBから8MBに増やし、最終的には8GBまで拡大するという計画「BIP-101」を発表。しかし、他の開発者やマイナーから受け入れられず、計画が実現することはなかった。
2015年12月21日
3人のビットコインの開発者が、トランザクションのデータ構造を変更することで、1つのブロックに記録できるトランザクション数を最大で4倍に増やす「SegWit(セグウィット)」という仕組みを提案。しかし、多くのマイナーはSegWitに反対で、当時は有効化される目処が立たなかった。
2016年07月10日
ビットコインが2度目の半減期を迎え、ブロック報酬が12.5BTCに減少する。
2017年01月04日
ビットコインの価格が1,159ドルまで急伸し、約3年ぶりに史上最高値を更新する。
2017年04月01日
日本で改正資金決済法が施行され、ビットコインを含めた「仮想通貨」が法律で明文化される。日本でサービスを提供する取引所は、金融庁・財務局へ登録することや、顧客の本人確認を行うことが義務化される。
2017年05月23日
ビットコインのスケーラビリティ問題をめぐり、SegWitの有効化とブロックサイズを2MBへ拡大する計画「SegWit2x」を、マイナーや取引所など関連企業58社が合意(ニューヨーク合意)。今までSegWitに否定的だったマイナーが賛成に回ったことで、紆余曲折の末に有効化は確実となる。
2017年08月01日
ビットコインの開発方針に不満を持ったグループが、ブロックチェーンをハードフォーク(分岐)させることで、ブロックサイズを8MBに拡大した新しい仮想通貨「ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash/BCH)」が誕生する。ハードフォーク前からビットコインを持っていたユーザーは、同数のBCHを自動的に入手する。
2017年08月23日
ビットコインのブロック高が481,824に達し、SegWitが有効化される。
2017年10月12日
ビットコインの価格が5,000ドルを超える。
2017年11月08日
ビットコインのブロックサイズを2MBへ拡大するハードフォーク計画が中止となり、ビットコインが再分裂する事態が回避される。ブロックサイズの拡大には反対論が根強く、コミュニティの賛同を得られなかったことが理由。
2017年11月28日
ビットコインの価格が10,000ドルを超える。
2017年12月17日
ビットコインの価格が20,089ドルまで急伸し、当時の史上最高値を記録する。
2018年01月26日
日本の仮想通貨取引所「コインチェック(Coincheck)」がハッキングされ、当時の価格で580億円相当の仮想通貨ネム(NEM/XEM)が詐取される事件(コインチェック事件)が発生する。
2020年05月12日
ビットコインが3度目の半減期を迎え、ブロック報酬が6.25BTCに減少する。
2020年08月08日
アメリカのIT企業「マイクロストラテジー(MicroStrategy)が、自社の余剰資金でビットコインを購入したことを発表し、ビットコインを保有する初の上場企業となる。同社はその後も買い増しを続け、2024年3月現在では205,000BTC(約150億ドル/2兆2200億円相当)を保有している。
2020年12月16日
ビットコインの価格が21,458ドルまで急伸し、約3年ぶりに史上最高値を更新する。
2021年02月16日
ビットコインの価格が50,000ドルを超える。
2021年06月05日
中米エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領が、マイアミで開催されていた「Bitcoin 2021」カンファレンスにビデオメッセージを寄せ、ビットコインを同国の法定通貨とする政策を発表する。
2021年09月07日
エルサルバドルで「ビットコイン法」が施行され、ビットコインを法定通貨と定める初の国となる。
2021年11月10日
ビットコインの価格が68,789ドルまで急伸し、当時の史上最高値を記録する。
2022年11月11日
大手取引所「FTX」が経営破綻し、ユーザーによる資金の引き出しを停止する。その後、同社と関連企業がユーザーの資金を不正利用していたことが発覚し、CEOだったサム・バンクマン=フリードは有罪判決を受ける。
2023年06月15日
世界最大の資産運用会社「ブラックロック(BlackRock)」が、ビットコイン現物に投資するETFの上場を申請する。
2024年01月11日
アメリカでビットコイン現物ETFが承認され、ブラックロックを含めた11社のETFが上場される。
2024年02月05日
ビットコインの価格が69,170ドルまで急伸し、約2年ぶりに史上最高値を更新する。
2024年04月20日
ビットコインが4度目の半減期を迎え、ブロック報酬が3.125BTCに減少する。
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